斧を研ぐ話
斧を研ぐというのはメタファーで、木こりのジレンマの話が有名だと思う。ある日、木こりがボロボロの斧で木を切っていて、通りがかった人が「斧を研いだらどうですか?」みたいことを言ったけど、木こりが「研ぐ暇がないんだよね」みたいな話をする。少し時間をかけて斧を研いでから木を切った方が、早く切り終えることができるけど、目の前の仕事に追われていると手を止めて斧を研ぐより、今の作業のまま続けてしまう事は良くあるかもしれない。
例えばIT系のお仕事だったら実際に木を切る事はあんまり無さそうだけど、普段の勉強でコンピュータサイエンスの体系的な知識を身に付けたり、作業を自動化するツールを作ったり、機械学習モデルを作ったりする事で、自分の仕事を早く終わらせることができる。
斧を研ぐことの重要性は分かったとして、じゃあどうやって研ぐ時間を作るのか?無理矢理にでも時間を作れば良いという話かも知れないけど、それが出来たら苦労しないでやんす…ということで自分で工夫する事を考えてみたり、みんなの事例を聞いてみたい。
まずは、マインドセット的な話だと、プログラマの三大美徳みたいに、怠惰・傲慢・短気みたいなモードを意識すると良いのかもしれない。うまく切れないのは人間のせいでもなく、頑張っていないからでもなく、斧が研かれていないことが原因だから研いで楽しよう!みたいな気持ちかも、あと楽して成果出た方がカッコいい〜って思うとか?
ツールを活用するなら、毎月手を止めてふりかえりする時間をカレンダーの予定に入れると良いのかもしれない。ここはもっと研げそうだなとか意識すると良いのかも。あとは定期的に第三者にレビューしてもらったり、メタな視点で自分を眺めてみると良いのかも。投資した時間分のアウトプットの総量みたいなの出して、いわゆる生産性みたいなのを計算しても良いのかもしれない。
あんまり考えずに斧を振りまくってたら切れるし、勝手に研げてるみたいなのが良いのかも。研ぐのと切るのを一緒に考えるみたいな?色々考えて行ってみよう。
たまには自分の中の木こりさんを思い出して、「斧研いでますか?」と問いかけてみよう。